脳を活性酸素の攻撃から守る

 脳は、ヒトの器官の中でも、とりわけ脂質の多い器官です。

 身体の代謝によって発生する活性酸素は脂質を酸化させることが多く、それが血管内で起これば動脈硬化の原因になりますし、脳で起これば脳機能の低下が起こります。

 脳の脂質が酸化すると、リポフスチンという老化色素が生まれます。この老化色素が脳に沈着すると、脳の機能を低下させます。

 脳は、先にも書きましたが非常に脂質の多い器官です。この脂質の多い器官で働ける抗酸化剤は限られます。

 最も有名なのは、ビタミンEです。ビタミンEはそれ自体が油ですから、脂質の中に入り込むことができます。

 つまり、脳の中に入り込み、活性酸素がやってくると、自分の電子を渡し、脳の脂質の酸化を未然に防いでくれるのです。

 また、ビタミンE自体に血流を良くする働きがありますので、脳に酸素がいきわたり、記憶力や集中力だけでなく、精神的な能力も高めてくれるでしょう。

 ビタミンEを摂るときは、できるだけビタミンC(ビタミンP)も一緒に摂取することをおすすめします。

 相乗効果により、より効果的に活性酸素の害を防ぎます。