ベジタリアンの栄養補給について3

 通常は、 コレステロールの摂りすぎが懸念されますが、菜食中心・菜食のみの食事を続けている方には、コレステロールが不足する危険性があります。コレステロールは体内でもかなりの量が合成されていますが、注意が必要です。

 そもそもコレステロール自体には良いも悪いも無く、コレステロールと結びついたタンパク質によって良し悪しが決まります。

 厳密にはHDL(重比重リポタンパク)という血中のコレステロールのパーセンテージが高いほど、動脈硬化や心臓疾患を防いだりできます。逆に、LDL(低比重リポタンパク)のパーセンテージが高くなれば、総コレステロールの値が低くても動脈硬化や心臓疾患の危険が生じます。

 つまり、菜食主義者はコレステロールとは無関係と思われがちですが、普通の生活をしている方の約半分くらいの危険は残されているのです。

 その半分の危険を限りなくゼロに近づけるためには、HDLとLDLについての詳しい知識をもつことが大切です。