年配者を風邪ウィルスなどによる多臓器不全から守る3

 コエンザイムQ10(CoQ10)は、ビタミンEと同じく脂溶性物質で、脳内で活性酸素の毒性を中和します。具体的には、脳に炎症を引き起こす活性酸素であるスーパーオキシドイオンを中和する働きを持っていますので、多臓器不全を防ぐサプリメントとしては最適です。

 コエンザイムQ10には、ウィルスや細菌を駆逐する抗体を増やす働きや、心臓を強化する働きが知られており、免疫機能の強化や体力の引き上げに繋がりますので、病中には非常に有効です。

 ケルセチンは、主にアレルギー性鼻炎の症状や、アレルギーを改善するハーブとして使われていますが、強い活性酸素の抑制効果を持っていて、抗酸化剤としても優秀です。

 ケルセチンはその他にも、しきい値を高めることでウィルスや細菌を駆逐する抗体を増やすことが知られており、免疫機能の強化に繋がりますので、病中には非常に有効です。

 今回は、強い抗酸化物質であるアントシアニンを含むサプリメントをご紹介します。

 ブドウ種子エキスは、いわゆる「赤ワイン効果」の正体です。ブドウの皮と種には非常に強い活性酸素を抑制する効果があることが知られています。その主な成分がアントシアニンという物質です。

 ビタミンC(ビタミンP)との相性が非常によく、高い活性酸素抑制効果のあるこの2種類の抗酸化剤を一緒に摂取することで、単体で摂るよりも高い効果を発揮することが知られています。

 ピクノジェノールの作用はビタミンC(ビタミンP)の20倍、ビタミンB群の50倍といわれていて、その効果の主な成分は、ブドウ種子と同じアントシアニンです。

 ピクノジェノールは40種以上の水溶性抗酸化物質を含み、人体生成酵素では除去不可能な凶悪な活性酸素ヒドロキシルラジカルを中和させる作用をもちます。

 赤ワインはブドウの皮と種子を一緒に発酵させて作りますので、アントシアニンと同様のアントシアニンを多く含みます。

 未成年の方はダメですが、適度な飲酒は健康管理にも役立ちますので、くれぐれも飲みすぎないよう気をつけながら、時折食生活にプラスしてみてはいかがでしょうか。

 抗酸化剤(抗酸化サプリメント)は、5種類の主な活性酸素であるスーパーオキシドイオン、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素、過酸化脂質の生成の抑制と分解を行う抗酸化物質の集合体です。

 抗酸化物質は総合的に摂取することによって、その効果は倍増します。

 ワイル博士が提唱したレシピによるこのサプリメントは、アメリカでは最もメジャーな抗酸化サプリメントのひとつです。

 もし、お年寄りが罹っている病気の症状が重いと判断される場合、500~1000mgくらいのビタミンC(ビタミンP)を1時間置きに摂らせてください。体内にビタミンCを高濃度で一定に保つには、これ位の頻度で摂る必要があるといわれています。

 また、ベータカロチン(ビタミンA)や亜鉛、マンガンも、たくさん摂る事をお勧めします。

 できれば、病気に罹っていない普段から、お年寄りを活性酸素の害から守るために、ここでご紹介したような抗酸化サプリメントを摂らせてあげてください。そうすることで、緩慢に進行する多臓器不全や、体力の低下を防ぐことができます。

 普段から摂るべきものについては、基礎栄養素の充足も兼ねて、マルチビタミンなどが最適だと思います(当ショップ取り扱いのマルチビタミンは錠剤は大きいので、カッターなどの刃の薄いもので割って飲むと良いと思います)


アンチエイジングのために意識して摂りたいサプリメント
マルチビタミン