年配者を風邪ウィルスなどによる肺炎から守る

 お年寄りに特に多い、風邪やインフルエンザによる肺炎を防ぐ方法をご紹介いたします。

 多臓器不全自体を防ぐのが第一になりますが、肺を守るために特に効果のあるものがあるのです。

 肺の組織の中には、大量のビタミンAが存在しています。

 ビタミンAは脂溶性のビタミンといわれ、大量に摂ると過剰症を起こすことが知られています。

 このビタミンAの多くは、特に肺や肝臓などの内臓に多く蓄積され、内臓を活性酸素の害から守っているといわれています。

 しかし、ビタミンAを摂るときには、大量のビタミンAを長期摂取することは危険だといわれています。

 アメリカのFDAでは、ビタミンAとしては一日50000IU以内という目安を定めておりますが、様々な文献から、店長としては体重60kgの方で1日10000~25000IUまでというのが、最適な量なのではないかと思っています。

 危険の少ないビタミンAの摂取方法としては、カロチン類(ベータカロチン(ビタミンA)が有名ですが、様々なカロチンが存在し、総合的に摂れば協働してより高い効果を発揮します)の形で摂取し、体内で必要な量だけをビタミンAに換えるという方法があります。

 また、最近の研究では 肺にはビタミンAに換わらなかったベータカロチンが大量に存在し、やはり活性酸素の除去をしていることが解りました。

 活性酸素を除去・中和した後のカロチン類やビタミンAは、それ自体がラジカル化し、身体に悪影響を及ぼしますので、ビタミンCやビタミンEでラジカル化したカロチン類やビタミンAを元に戻してあげることも重要です。

 カロチン類やビタミンA、ビタミンC(ビタミンP)などを摂って、風邪やインフルエンザによる肺炎を防いでください。