腸の老化が健康に与える影響1

 昔から「老化は腸から始まる」と言われてきましたが、このセンテンスが正しかったことが、最近になって証明されてきています。

 腸の老化とは、大腸で悪玉菌善玉菌(乳酸菌 腸内細菌)に対して優勢になることをいい、多くの意味で身体全体の老化を引き起こす原因といわれています。

 腸内には300種類くらいの腸内細菌がいます。それらは、いわゆる善玉菌と悪玉菌に分類され、40代を境に善玉菌優勢の腸内環境が、悪玉菌優勢に換わるといわれています。

 ただし、肉食中心の生活を送っている方は、若年層でも悪玉菌優勢になっている場合が多いようです。

 悪玉菌はアンモニアや硫化水素などの有害物質を作り出し、便秘やニキビなどの肌トラブル、免疫機能の低下などを引き起こします。

 その他には、悪玉菌が作り出した発ガン物質が大腸がんを引き起こす原因になったり、その発ガン物質を大腸から吸収し、血管を通って全身を蝕む危険性も報告されています。