男女共に老化に伴う更年期をどう乗り越えるか

アメリカでは老化の大きなターニングポイントが更年期だと認識している方が多いようです。お肌の老化防止を除いて、更年期が始まると全体的な老化防止対策を始める方が多いのです。

日本では更年期障害は中年以降の女性の問題として捉えられがちですが、更年期障害は老化に伴い男女の区別なく起こる問題です。
もちろん、性別が同じでも個人個人で程度の差はありますが、老化に伴うホルモン分泌の急激な変化によって起こされる老化現象であることは変わりありません。
日本では男性の更年期障害に関する認識が低いために、人知れず悩まれている方も多いのではないかと思います。アメリカでは更年期は老化現象の1つとして認識され、生活習慣やサプリメントの摂取によって軽減できるとの認識が強いようです。

老化に伴う更年期障害の問題は男性と女性では対処が違う部分もありますので、それらの問題は後の項目で詳述いたします。
男女で共通する部分では、両者ともにホルモンの分泌をスムーズに行うことで老化に伴う更年期障害の諸問題に高い改善が見られることが解っています。
逆に老化が進んでいてホルモンの分泌がスムーズにいかないと男女別の対処をしても効果が出難いという報告がありますので、以下に記すことはアメリカで研究されている更年期障害の克服に関する基礎的な老化防止方法と考えていただけるとよいと思います。

まず、老化の原因の1つと考えられるホルモンの原料の不足です。
多くのホルモンの原料となるガンマリノレン酸(γリノレン酸)やEPA(オメガ3)という脂肪酸の摂取をお奨めします。
老化で腸内環境が悪化することによってビオチン(ビタミンH)というビタミン様物質が不足し、体内において行われていたガンマリノレン酸(γリノレン酸)などの脂肪酸の変換がスムーズにいかなくなります。
ガンマリノレン酸(γリノレン酸)はほとんど食事から摂れないのでビオチンが不足するとすぐにホルモンの原料が足りなくなります。また、EPA(オメガ3)は食事からも摂れるのですが、体内で使用される量の大部分は別の脂肪酸などから作り出されているのでビオチン不足によって足りなくなり老化が進みます。
ガンマリノレン酸とEPA(オメガ3)の摂取によって対症療法的にではありますがホルモンの原料が補給されますので老化防止効果が期待できます。是非お試しください。

またビオチン(ビタミンH)不足は腸内環境の悪化によって起こりますので老化防止のために、善玉菌(乳酸菌 腸内細菌)の補給もホルモン分泌を正常化させるために必要です。
善玉菌は胃酸に弱いものが多いため、腸内改善を効果的に行うには、カプセル等を加工して善玉菌が腸まで生きて届いてくれるようにしてあるサプリメントや、アシドフィルス菌のように胃酸に強い善玉菌を摂取すると老化防止に良いと思います。
善玉菌摂取による腸内改善には半年~2年くらいかかりますので、ホルモン分泌を高めて老化防止を行うためには、その間はビオチン(ビタミンH)の摂取をお奨めします。

ホルモン分泌を高めて老化防止するお奨めのサプリメント
ガンマリノレン酸(γリノレン酸)と月見草オイル
ホルモン分泌で老化防止する時の基本的なサプリメント

EPAとDHA(オメガ3)
ホルモンの原料、老化防止や健康な脳や関節や皮膚にも必要な栄養素。

ビオチン(ビタミンH)
脂肪酸の変換を行う栄養素。お肌の老化防止にもお勧め。

アシドフィルス菌
世界が認める乳酸菌。腸内環境が老化防止の決め手。

善玉菌(乳酸菌 腸内細菌)
アシドフィルス菌の10倍の菌数が老化防止をより効果的にする。