アルツハイマー病を防ぐために必要なミネラル

 アルツハイマー病に関係の深いと予測されるミネラルに、アルミニウムがあります。(100%原因が特定されてはいません)

 日本では、アルミニウムに関する法的な使用制限がなく、缶ジュースや食器、スプーン、行平鍋、アルミホイルなど、様々な形でアルミニウムが使われています。

 アルミニウムやその化合物中には、食品添加物などの着色料として認められているものまであり、アメリカの法的な使用制限からみると、だいぶ立ち遅れているようです。

 その自衛策として、アルマイト加工が施されているアルミニウム食器を用いたり、加工が施されていないアルミニウムでできた日常用品には、充分気をつけることが必要です。

 有用なミネラルや一部のアミノ酸、食物繊維を摂取することで、アルミニウムの吸収を防いだり、吸収してしまったアルミニウムなどの有害ミネラルを排出できることが解っています。

 元素表というものを一度はご覧になられたことがあると思います。理科の授業で使う水素から小さい順に並べた表のことです。(皆さん、恐怖の元素表を暗記させられませんでしたか?

 その表の縦のラインには、同じような性質をもつ元素が並べられるのですが、アルミニウムの列を見てみると、カルシウムやマグネシウムが一緒に並んでいます。

 これがどういうことかといいますと、アルミニウムとカルシウムとマグネシウムは、元素としての性質が似ているということになります。つまり、アルミニウムが結合しやすいところは、マグネシウムやカルシウムも結合しやすいということになります。

 カルシウムやマグネシウムが体内に充分あれば、アルミニウムが少量入ってきても結合する場所がなく、自然と排泄されるようになるんです。これが、デトックスという考え方の基本です。

 アメリカでも、カルシウムとマグネシウムの血中濃度が高いヒトには、アルツハイマー病が少ないという実験結果が出ています。

 カルシウムとマグネシウムは摂取バランスが大切で、どちらが足りなくても排泄される量が多くなってしまいます。2:1の割合で摂れば、骨や精神、アルツハイマー病などに良いようです。

 先に紹介しましたカルシウムやマグネシウム以外にも、アルミニウムなどの有害金属を体外に排泄する働きのあるものがあります。


 たとえば、亜鉛と ビタミンB群の組合せや、lシステイン、食物繊維などがそれにあたります。

 体内に吸収してしまった有害ミネラルでも、ある程度は排泄が可能です。今からでも遅くはありませんので、ぜひお試しになってみてください。

 食事と一緒に摂取することで有害なミネラルの吸収を防ぐサプリメントは、アルツハイマー病予防だけでなく、健康管理の上でも有効です。