カルニチンは、本来筋肉が使うことのできない脂肪を脂肪酸という形に換えて筋肉に運び、脂肪を燃焼させることから、ダイエットカロリーコントロール用として人気の高いサプリメントです。
体内でカルニチンから作られるアセチル-L-カルニチンは、血液脳関門という脳に運ばれる血液が通るフィルターを簡単に通過することができます。
このアセチル-L-カルニチンは、アセチルコリンという脳内伝達物質と非常に近い形をしており、アセチルコリンを生成する酵素を活性化し、産生を促すことで、アセチルグループの働きを助けます。
認知症(痴呆)症の1つであるアルツハイマー病は、脳内のアセチルコリンの量が著しく低下することが知られています。
このカルニチンを摂ることで、脳内のアセチルコリン濃度が増加することがわかっており、認知症(痴呆)防止のサプリメントとしても人気が高まっているのです。
その他、脳内のアセチルコリン濃度を高めるものとしては、コリンや大豆レシチンなどがあります。
脳を老化させる原因の1つとして、脳血管の老化による酸素供給の不足が挙げられています。
酸素が不足することで脳細胞が酸欠を起し、死んでしまう場合も結構あるそうです。
そういった事を防ぐため、脳血管にたくさんの血液と新鮮な酸素をたくさん供給してやる方法があります。
今、アメリカの年輩の方達の間で、EPAとDHA(オメガ3)や大豆レシチンなどのサプリメントを摂ってから、軽い運動を行う方が増えてきているようです。
DHAや大豆レシチン、コリンとイノシトールなどには血流を良くする働きがありますし、それに運動を行えば、非常に効率よく脳に血液と酸素を供給してくれます。
軽めの運動とは、軽いウォーキングなどの運動を、だいたい1日30分ほど、週5日くらい行うのが良いとされています。
いくら酸素を供給しても、死んだ脳細胞は回復することはありません。