サプリメントの副作用

 サプリメントは、栄養補助食品ですから、医薬品と比較して副作用が出にくいと一般には言われています。ただし、摂るサプリメントの組み合わせ、食事との取り合わせ、過剰摂取など、やはり本来の効果がでにくかったり、副作用的なケースになる場合もありますので、サプリメントへの過信は禁物です。

 まず、サプリメントの副作用で考えるべきは、サプリメントの組み合わせです。糖尿病や心臓疾患など特定の持病を持っている場合、投与されるお薬の働きに悪さを及ぼすサプリメントの効用があることが想定されます。インスリンとビタミンC、ビタミンDとカルシウム、抗ガン剤とビタミンB2、利尿薬と亜鉛などがその良くない取り合わせの一例になります。

 また、サプリメントの効果が半減してしまうような取り合わせも見てみましょう。カルシウムを補いたいときに、例えば食物繊維を多く摂ると、食物繊維の働きでカルシウムまで排出されるおそれがあります。よく知られた例としては、お茶に含まれるタンニンがカルシウムやほかと結合してしまうことなどがあります。投与薬を飲むときは必ず水で、お茶はいけませんと指導されるのはこういう意味があるからです。

 最後に摂りすぎ、つまり過剰摂取のケースも見ておきましょう。ビタミンA、D、Kなど脂溶性ビタミン類は、蓄積されやすいので過剰に摂ると副作用のおそれがあります。 例えば代表的なビタミンであるビタミンAの摂りの摂り過ぎの場合ですと、かえって不足していた時と同じような症状があらわれたりします。

 サプリメントは初めに書いたとおり食品に属しますから、副作用の危険はもともと少ないのですが、やはり食事や他のサプリメントとの取り合わせ、あるいは摂りすぎなど副作用のおそれがあるケースがありますので、十分注意を払いましょう。