ダイエットサプリメントの副作用の危険

アメリカで人気が高いダイエット用サプリメント「エフェドラ」の販売が禁止されたが、これは米食品医薬品局(FDA)が発表し、死亡例を含む副作用が複数報告されていることを深刻に受け止め、消費者に使用中止を呼びかけたものです。

エフェドラは中国原産「麻黄(マオウ)」という植物から抽出されたエフェドリン関連成分で、気管支を拡張する効果があるので、漢方ではせき止めとして利用されています。現在は麻黄から抽出するのではなく、化学的に簡単に合成でき、さまざまなサプリメントに含有されています。

エフェドラの最大の魅力は、食欲抑制効果が期待できるとされている点。つまり飲むだけでやせられるということにあります。

アメリカでは肥満が社会問題化しており、この商品が爆発的に売れるのは容易に理解できますね。また、エフェドラは運動能力をアップする効果もあるとされており、体重維持とエネルギーアップを求めるプロ・スポーツ選手にも使用者は多いでしょう。

しかし、エフェドラには大いに危険性があるといわざるを得ません。日本においてエフェドリンは医薬品成分に指定され、風邪にともなう咳や鼻の症状を緩和する薬として処方されています。薬の作用としては心拍数増加、血圧上昇、気管支拡張、血管収縮。そして副作用が、動悸、発疹、そして食欲不振です。

食欲不振という副作用効果を、「食欲を抑えダイエット効果がある」とうたいサプリメントとして利用したのがエフェドラなのです。よく「飲むだけで痩せるサプリメントはありませんか?」と聞く人がいますが、残念ながら答えは「NO」です。「ダイエットサプリ」をちょっと調べてみたが、その効果のメカニズムは様々。 エフェドラのような、食欲不振を誘発させるものは珍しく、一般には下記のように大きく2つに分けられます。

��.食べた物が体内に吸収されないようにブロックする吸収阻害型サプリ。

去年、厚生労働省から「効果がない」ということで警告が出ています。
仮に本当に効果があるとすると、体に必要な栄養素までもブロックしてしまうので危険。栄養失調すなわち栄養摂取のバランスが崩れ、逆に太ったり、体調不良や肌荒れの原因になります。

��.ハーブや漢方などを配合して代謝を高め、消費カロリーを増やす代謝型サプリ

人によって動悸、頭痛、震えなどの副作用が起こり、最悪は心臓発作や肝機能障害で死に至ることもあります。数年前に話題になった危険な中国製ダイエットサプリもこのタイプ。
仮に目に見える副作用がなかったとしても、決して健康的に痩せている訳ではないと理解すべきでしょう。「ちょっとぐらい病気になってもいいから痩せたい」という女性がいますが、本当に病気になったり、肌荒れやシミ、シワが増えたらどうかと思います。
ダイエットしたいがために危険なサプリに手を出して、肝臓を壊したり、生理が止まったり、じんましんが出たりととんでもないしっぺ返しが待っていることに注意を向けましょう。
実際に一度体調を壊すと元に戻すのがすごく大変。肌荒れや体調不良から脱出するのに何年もかかることになるのです。 口に入れるものだからこそ、慎重に選ぶべきで、今度は自分の口に入れていいか否かの判断基準なのだが、以下の2点に注意すると良いでしょう。

��.成分が普段から食べている食材や栄養素から出来ているかを確認せよ
外国の山奥に生えている薬草とか、ある湖や海にしか生息しない生き物や藻とかは、
ニンジンや大豆のような、日本人が昔から食べ慣れていないため、効果・効能の陰に副作用が隠れている可能性有りです。

��.ハーブや漢方は、安易に摂取せず専門家のアドバイスを求めよ
料理に使用するハーブや生姜などの漢方食材と違い、サプリメントは簡単に摂れるために摂り過ぎてしまうから要注意です。

��.ビタミンやミネラル、ポリフェノール、食物繊維、乳酸菌などの普段から摂取している基本的な栄養素の中で自分に足りない物を補うべし
結局は健康の底上げが大事ということが基本だと思います。