腸の老化が健康に与える影響2

 最近、日本人に大腸がんが非常に増えています。科学者の中には、30年前のアメリカと状況が良く似ていると、警告を発する方もいます。

 1970年代にアメリカでは、生活習慣病が蔓延して大腸がんがかなり増えたそうです。

 アメリカ合衆国上院はこのことを憂慮して、マクガバン委員会という生活習慣病対策の専門委員会を作りました。

 この委員会が調査し、出した結論は「生活習慣病は食源病である」ということでした。

 中国でも、昔から「医食同源」といって、食医という内科医や外科医よりも上の位の食事により病気を防ぐ医者がいました。

 現在の日本の食事をみると、1970年代のアメリカのそれに非常に近くなってきていると感じます。

 ファストフードや砂糖たっぷりの清涼飲料水、食物繊維を摂らずに肉食中心の食生活、ストレスたっぷりの社会生活・・・・

 現在日本では、メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)などの生活習慣病の流行が懸念されていますが、腸を労わり腸内環境を正常化することが、ひいては生活習慣病を予防することにもつながることが、アメリカでの研究により証明されつつあります。